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豚肉のレアチャーシュー|低温料理で加熱時間と調理方法の実験をしてみた

大手化学メーカー研究員の夫の口癖は「料理は科学」です。

温度や時間で仕上がりの変わる低温調理は、まさに夫の大好きな料理。

ナオスケ

夫の作るローストビーフやチャーシューは最高に美味しいです。

(↓これなんて、この分厚さなのに柔らかジューシーで最高でした。)

レアチャーシュー 加熱温度 時間

先日の夫ごはんは豚のレアチャーシュー。

過去の豚の低温調理で見つけたベストな温度を基に、今回は加熱時間と調理方法を4パターン試していました

全て細かく説明されたので、せっかくなので記録します!(笑)

初めまして、こだわり強めの夫です。

なおすけ夫のプロフィール

・大手化学メーカー研究員
・博士卒
・料理好きでこだわり強めの凝り性
・得意料理はパスタと中華
・外食のラーメンで加水率を当てるのが趣味
・口癖は「料理は科学」
・新しい口癖は「料理は浸透圧」

目次

全てに共通の下処理と加熱温度

今回は4通りの条件でレアチャーシュー作りをしましたが、以下の表の条件は全て共通です。

国産豚の肩ロース
タレ ・濃口醤油 300ml
・みりん 300ml
・砂糖 大さじ3

→煮切り
(煮立ててアルコール分を蒸発させる)
加熱温度63℃
使用機器OMORCのM600
下処理塩を肉の質量の1.3%
まぶして30分放置
→水で洗い流す
→ペーパーでよく水気を切る
(→加熱作業へ)
仕上げの焼き
(④のみ仕上げの焼きなし)
バルミューダトースターで170℃10分
(オーブンやフライパンでもOK)

それぞれ解説していきます。

加熱温度は63℃

加熱温度に悩む方も多いと思いますが今回は「63℃」で加熱を行いました。

食品衛生法で食品別に加熱殺菌基準が定められていますが、豚肉の場合は「63℃30分間または同等以上」です。

一方蛋白質が変性することで硬くなってしまう温度はおよそ「65℃」ですね。

食中毒の心配がなく、かつ柔らかさをキープする温度が63度です。(豚の場合)

低温調理器

レアチャーシュー 低温調理器

使った低温調理器の紹介をしたいところですが、夫が独身時代から使っているもので、めちゃめちゃ古いです(笑)

この低温調理器は重くて大きくてネジが手間だったりとデメリットも多いんですが、最近のものは留め具がクリップになっていたり操作性も上がっていたりと、さらに便利に、おしゃれになっていますね。

あるネット記事でランキング一位だったのはこれ。

水の温度を上げるのにかかる時間が短く、操作が簡単な点が高評価でした。

アイリスオーヤマはさすがのコスパですね!

加熱時間と調理条件

今回比較したのは加熱時間と調理条件!(温度は一つ上の項目通り、全て63℃です。)

スクロールできます

加熱長め

標準

加熱時の
タレなし

仕上げの
焼きなし
加熱温度63℃ 63℃ 63℃ 63℃
加熱時間6時間2時間2時間2時間
加熱時の
タレ
ありありなしあり
仕上げの
焼き
あり あり あり なし
調理の
流れ
タレに浸して
6時間

氷水で冷やす

仕上げの焼き
タレに浸して
2時間

氷水で冷やす

仕上げの焼き
タレなしで
2時間

熱々のタレ入れる

氷水で冷やす

仕上げの焼き
タレに浸して
2時間

氷水で冷やす

※加熱後に氷水で冷やすことで余分な熱がお肉に入らず、柔らかさをキープすることができます。

63℃で2時間加熱(加熱時のタレあり、仕上げの焼きあり)のものを標準として、

  • 加熱時間の長いもの
    :より柔らかくなると予想
  • 加熱時のタレのないもの
    :加熱後のタレ投入では味はそんなに染みないのでは?
  • 仕上げに焼かないもの
    :レアチャーシューに香ばしさって必要?

を検証してみました。

果たしてどれが一番美味しく仕上がるでしょうか!

食べ比べしてみました!

先ほどの条件下で調理したレアチャーシューを、実際に食べ比べてみました。

感想は我々夫婦の主観です。

スクロールできます
①加熱長め ②標準 ③加熱時のタレなし ④仕上げの焼きなし
やわらかさ分厚くても
余裕で噛み切れる
食感は残るが
柔らかい
食感は残るが
柔らかい
食感は残るが
柔らかい
ジューシーさ他よりパサつくプリっと
ジューシー
一番
ジューシー
しっとり
ジューシー
味の染みしっかりすぎる程よい程よい程よい
香ばしさ香ばしい 香ばしい 香ばしい 香ばしさなし
りょこ夫婦の
好みランキング
3位2位1位4位

見た目の違いはあまりありませんでした。それぞれの感想を語ってみます!

①加熱時間長め

加熱時間が長いもの(標準で2時間のところ6時間)は他と比べて柔らかい反面、ジューシーさに欠けてざらざらとした食感になりました

必要以上に加熱をしたことで、必要な油が流れ出てしまったんでしょう

加熱時間が長いと繊維がほぐれてより柔らかくなると予想していましたが、何事もほどほどがいいことが判明。笑

また加熱時間が長いことにより味は他より濃すぎる仕上がりに(煮詰まってる)。

もしジューシーよりも柔らかめが好みで加熱時間を長くしたい場合は、タレを薄めにすることをお勧めします!

僕のタレレシピが濃いめなことも関係しているかも。(全体的に味濃いめな人)

③加熱時のタレなし

加熱時のタレのないものが一番ジューシーな仕上がりになりました

調味料の解説をすると、醤油は塩分により食材から水分を出す効果があるので、結果お肉を硬くします。またみりんも食材(お肉の場合は筋繊維)を引き締める効果があり。(砂糖は保水性があるので柔らかくします)

最初からタレに漬けこんでいる=何時間も調味料と共に加熱している=硬くなるチャンスがたくさん!ということで、タレなし加熱の方がジューシーに仕上がったのではないでしょうか。

また、味の染みこみに関しては、味が一番入るタイミングは加熱中ではなく「温度が下がっていくとき」です。

加熱時にタレは入れていませんが「加熱後すぐに熱々のタレを入れて冷ます」ことで、一番味の入るタイミングに調味でき十分に味が入ったと考えられます。

タレの後入れでここまで味が入るのは予想外でした!

④仕上げの焼きなし

仕上げの焼きをなしにすると香ばしさのない仕上がりになりました

当然の結果ではありあますが、香ばしさがないことでメリハリに欠ける味になり、「これならレアチャーシューじゃなくて煮豚でよくない?」って感じですね。

私は香ばしさがあるほうが好みでした!

「香ばしさ」って料理におけるキーワードだと思っています。

まとめ

今回4パターンを試してみた結果、一番好きだったのは「ほどほどの加熱時間、タレは加熱後に、仕上げの焼きありのものでした。

正直なところどれかがめちゃめちゃに際立って美味しい!という訳ではなく、またどれかが際立って美味しくない!という訳でもなく。

食べ比べではなく各1パターンだけを出されていたとしたら、4パターンとも「柔らかくて美味しい!」と食べていた自信があります(笑)

レアチャーシューは「63℃でじっくり加熱」というポイントさえ押さえておけば、やわらかジューシーに仕上がるようです。

ざっくり美味しかったらいい私とは違って、ベストなものを突き詰めたい研究者夫による低温調理実験でした!!!

ナオスケ

また続編があれば記事にしたいと思います。

こんな実験をしてほしい!というものがもしあれば、コメント欄やお問い合わせフォームからお待ちしています。

レアチャーシュー 温度 レシピ

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして。

    面白い検証、ありがとうございます。

    タレなし加熱時間長め
    タレなし加熱時間普通
    の比較だと、どうなるのか気になりました。

    記事の比較結果からだと
    タレなしだと、加熱時間を長くしてもパサパサ感は抑えられそうですが。

    • 初めまして。
      記事を読んでいただき、コメントまで!ありがとうございます。

      その比較も面白そうですね!
      もし今後試されたらぜひ結果を教えてください^^

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